あせもは夏にできるものと思ってる人も意外と多いようですが、
季節は関係ないって知っていましたか?
あせもは条件がそろえば季節を問わず大人でもかかる皮膚疾患です。
最初はぶつぶつができた程度のあせもでも、適切な処置をしないと悪化してしまうので要注意。
ニキビや毛嚢炎との違いや予防法、あせもを悪化させないために気をつけることなど、
あせもの基礎知識をまとめました。
間違いやすいあせも・ニキビ・毛嚢炎の違い
あせもは皮膚に溜まった汗が原因でできた水ぶくれやかゆみを伴う湿疹で、汗疹とも呼ばれます。
頭皮や首、肘の内側などの汗が乾きにくい場所にできるのが特徴です。
夏にできる印象のあせもは、高温多湿な気候や発熱時、
通気の悪い衣服の着用など条件がそろえば1年中なる可能性があります。
あせもは子供の専売特許のように思われがちですが、条件がそろえば大人でもなるようです。
夏フェスに通気性悪いジーンズ履いたらあかんな〜
あせもができてしまった(´`)— 駒井まち (@komanuu) September 13, 2017
あーーー!
首のあせもがかゆい!
大人になったらあせも出なくなるって聞いたのに!
もう大人になって9年だぞっ!
かゆいっ!ねむいっ!かゆいっ!— ばーま@秋のMai-K祭り (@1208_honey) September 4, 2017
https://twitter.com/friedflogeggs?lang=ja
ニキビは毛穴詰まりが原因で起こる皮脂腺の炎症。
ホルモンバランスの乱れや脂質の多い食生活などにより皮脂分泌が過剰になると、
排出しきれない皮脂が毛穴に詰まり炎症を起こすのがニキビです。
毛穴の中に皮脂が溜まるのが、ニキビの始まりです。
よく「肌が脂っぽいからニキビができる」などと言いますが、たとえ皮脂が多くても、
毛穴の中に溜まらなければニキビはできません。
乾燥肌でも、皮脂が毛穴からきちんと排出されなければ、ニキビができてしまいます。
これらのことから、ニキビの原因は「毛穴の詰まり」であると言えます。
ニキビによく似た症状に毛嚢炎がありますが、毛嚢炎は細菌が感染することによる皮膚感染症です。
カミソリや毛抜きを使ったムダ毛処理で毛穴が傷つくことが主な発症理由とも言われています。
悪化具合や炎症の状態によって見た目では区別がつきにくくはありますが、
その原因はそれぞれ違うようです。
あせも対策は皮膚を清潔に保つことにあり
あせもを防ぐには、皮膚を清潔に保つのがポイントです。
かいた汗を放置すると汚れや皮脂で汗腺が詰まり、あせもができやすくなります。
すでにできているあせもにも良くないのは言うまでもありませんね。
汗をかいたらシャワーを浴びるなどして肌を清潔に保つよう心がけます。
何度もシャワーを浴びる時間なんてないという人は絞ったタオルで拭くだけでも効果があります。
かゆみを抑えようと氷やアイスノンで冷やす人もいるようですが、急激な温度変化は逆効果。
かえってかゆみが増し、掻き壊す恐れがあるので避けましょう。
あせも対策としてよく使われるベビーパウダーは、使い方を間違うと悪化を招きます。
汗腺をふさぐ原因になりかねないので重ね塗りはおすすめできません。
汗をかいたらふき取るなどして皮膚を清潔にし、あらためてつけ直しましょう。
そのほかにも通気性の良い服を着用し汗をかいたらこまめに着替える、
エアコンで温湿度をコントロールするなどの対策も有効です。
あせも対策におすすめアロマスキンケアスプレー
洗浄作用のある精油ジュニパーベリーと、
滅菌・消炎作用があるレモン精油を使ったアロマスキンケアスプレーの作り方をご紹介します。
【材料(100ml分)】
- アロマテラピー専用の遮光性のスプレー容器
- 1個
- 無水エタノール
- 10ml(消毒用エタノールの場合は15ml)
- 精製水
- 90ml(消毒用エタノール利用時は、85ml)
- ジュニパーベリー精油
- 5滴
- レモン精油
- 5滴
傷の消毒などに使われるエタノールには殺菌作用があり、
消毒用エタノールと無水エタノールの2種類があります。
このレシピでは無水エタノールが使用されていますが、消毒用エタノールで代用もできます。
そのときの注意点として
アルコール濃度が80%で、イソプロパノールの入っていないもの
内容成分について条件が指定されているので購入時に注意しましょう。
材料のひとつレモン精油は、紫外線に当たると
赤みやシミの原因になる恐れがあるため就寝前のケアが推奨されています。
変質を防ぐため遮光性のあるスプレー容器に入れて保管するのもポイントです。
さわやかな香りにも癒されそうなあせも対策のスプレー、ぜひ試してみてください。
ドラッグストアで買えるあせもに効く治療薬
あせもの薬は、軟膏タイプ・クリームタイプ・ローション液体タイプの3種類があります。
それぞれにメリットデメリットがありますので、薬を使う箇所によって使い分けるとよいでしょう。
ドラッグストアで買えるあせもに効く治療薬をご紹介します。
オイラックスA(第一三共ヘルスケア)
炎症やかゆみに効く低ステロイドクリームタイプの塗り薬。微香性でべたつきが少ないのが特徴。
クリームは肌馴染みが良いのがメリットですが、汗や水分で流れやすいデメリットもあります。
ポリベビー(佐藤製薬)
かゆみを抑える抗ヒスタミン剤配合の非ステロイド外用薬。軟膏タイプでジュクジュクした患部にも使いやすそうです。
基剤に植物油を使用した肌に低刺激の軟膏は、おむつかぶれや虫刺されにも効果を発揮してくれます。
薬用ローションももの葉(ピジョン)
桃の葉エキス、アロエエキス2つの保湿成分が配合されたローション。ややとろみのあるローションは伸びが良く、広範囲にできたあせもに使いやすいと評判です。
ローションなので頭皮のあせもにも塗りやすそうです。
ステロイド剤は長期間使い続けると副作用の心配が出てきます。
数日たっても改善されないときは皮膚科を受診しましょう。
まとめ
- あせも・ニキビ・毛嚢炎の原因はそれぞれ違う
- あせもの防止、改善は皮膚を清潔に保つのがポイント
- あせも対策におすすめの手作りアロマスキンケアスプレー
あせもとニキビ、毛嚢炎の違いやあせも対策についてまとめましたがいかがでしたでしょうか?
見ただけでは判断の付きにくいあせも・ニキビ・毛嚢炎はそれぞれ原因が違います。
あせもは子供から大人までかかる皮膚疾患で、原因はかいた汗が皮膚に溜まることです。
皮膚を清潔に保ち汗腺が詰まらないようにすることが予防や治療につながるようです。
エタノールや精油を使ったアロマスキンケアスプレーでケアしたり、
市販のステロイド剤や抗ヒスタミン剤を使って治療できます。
改善が見られないときは早めに病院に行きましょう。