ダイエット、美容、健康に効果があると聞けば、多くの女性が飛びつくのは当然です。
そんな食品が、いま脚光を浴びています。

その名もチアシード。南米産のチアという食物の種のことです。

チアシードは、直径は1ミリほどで、ごまのように小さく、茶色、グレー、黒白のまだらがあります。
驚くのはそこに秘めた栄養素で、タンパク質、脂質(オメガ3脂肪酸)、食物繊維、
カルシウム(牛乳の6倍)、ポタジウム(カリウム、バナナの2倍)、鉄(ホウレンソウの3倍)、マグネシウム(ブロッコリーの5倍)などが含まれています。

中でも、最近話題になっているオメガ3脂肪酸を多く含んでいることで、
続々と売り出されているサプリメントの説明文の中に、チアシードのオメガ3脂肪酸3を見ることができます。

チアシードに含まれるオメガ3脂肪酸って、何?

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鯖や鰯などの青魚に含まれる、EPA(エイコサペンタエン酸)やDHA(ドコサヘキサエン酸)、
それにαリノレン酸がオメガ3脂肪酸の代表的な脂肪酸です。

そのオメガ脂肪酸が、実はチアシードにも多く含まれています。
脂肪酸は脂質の一つで、肉や魚、鶏卵、乳製品などの動物由来のものと、植物由来のものがあります。

私たち人間にとってはなくてはならない不飽和脂肪酸で、
いわゆる健康に良いことが証明されています。
頭が良くなるとか、血液がサラサラになるとか巷間言われていますが、
チアシードにはその中で、αリノレン酸が豊富に含まれています。

オメガ脂肪酸のような不飽和脂肪酸は必須脂肪酸といわれ、
私たちの体内では作り出すことができませんので、食事から摂取することになります。

チアシードに含まれるオメガ3脂肪酸の効果は?

チアシードに含まれる植物由来のαリノレン酸の効果として認められているのは、
どんなものがあるかを見て行きましょう。

αリノレン酸の効果は多岐にわたっており、その一部は体内での代謝の結果、
EPA、DHAに変わり、生活習慣病の発症を抑える予防効果あるといわれています。

具体的には、中性脂肪の低下、不整脈の防止、血管内皮細胞の機能改善、
血栓の抑制などを通して、肥満、癌、高血圧、糖尿病、心筋梗塞、アトピー、アレルギー、結石症、潰瘍が挙げられます。

チアシードと血圧

チアシードはダイエットに効果があるといわれています一方で、血圧にも効果があると指摘されています。
これは、まさにαリノレン酸の働きといっても良いでしょう。

血管の内皮細胞の機能改善が高血圧の抑制に働き、その上、心疾患の予防にも関係します。
オメガ3脂肪酸のトリオである、EPADHA、そして、αリノレン酸が生活習慣病の魔手から守ってくれるのです。

さらにポタジウム(カリウム)が含まれているため、ナトリウムの排泄に効果があり、これによっても血圧降下が期待されます。
また、食物繊維は、体内の老廃物の排泄する整腸作用がありますが、
その他にも軽度の血圧降下を示す報告があり、循環器系統の疾患については、強い味方になってくれそうです。

一方で、血圧が下がるということは、低血圧の人にとっては副作用になると考えられます。

しかしながら、チアシードの副作用はほとんどないといえるぐらいのもので、
そんなに心配することはありません。

そうでなければ、これほど多くの人たちがチアシードを利用するはずはありません。
どうしても心配な方は、医師に相談してはいかがでしょうか。

チアシードについてはこちらの記事もご参考に!

チアシードからオメガ3脂肪酸は、1日にどれぐらい摂れるの?

オメガ3脂肪酸は、植物由来のαリノレン酸と、魚由来のEPA、DHAは体内では合成できないので、
体外から摂取せざるを得ないため、厚生労働省では、おおよその目安を設定しました。

それも、植物由来と魚由来を分けることができないので、オメガ3脂肪酸自体の摂取基準を設けています。
今後の見通しとして、世界的に魚不足が予想されるため、植物由来のαリノレン酸の摂取が重要と見られている。
その意味では、チアシードには大いなるチャンスがあることになります。

因みに、厚生労働省の「日本人の食事摂取基準2015年版」の発表によると、

オメガ3脂肪酸の食事基準目安量は、
男性(18歳以上)では、2,0~2,4g/日
女性(18歳以上)は、1,6~2,0g/日となっています。

実際に10gのチアシードの栄養素を分析してみますと、タンパク質は1,6g
食物繊維3,4g。カルシウム63mg。マグネシウム34mg。亜鉛0,46mg。鉄0,77mg
オメガ3脂肪酸(αリノレン酸)1,78gとなっていて、15gも摂れば一日の必要量を賄うことができます。

チアシードの摂り方の工夫。

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これまでチアシードの栄養素とその効果、
そして、ダイエット以外にも循環器系の心疾患や血圧の降下について述べてきましたが、
どのように摂取すればいいのかが問題になります。

無味無臭なので水につけてゼリー状にして飲む人もいますが、牛乳ヨーグルトと混ぜ合わせる人もいます。
さらに、バナナやキウイ、イチゴなどをトッピングして食する場合もあるようです。

その他にも、いろいろな具材を織り交ぜてスムージーにしたりして、ドリンク形式で摂る場合が多く、
もちろん、サラダ、パン、オムレツなどの料理にも使っています。
お菓子の場合は、当然ケーキが挙げられますが、ビスケット、クッキー、パフェーなど、
お菓子作りを楽しみながら摂取することができますので、あなたも、工夫してみてはどうでしょうか。

このようにチアシードを見てきましたが、一つの食材でこれほどまでに多くの栄養素を含み、
しかもそれが、私たちの身体になくてはならない効果を生み出しているのには、驚きを感じざるを得ません。

特に、オメガ3脂肪酸が手っ取り早く摂取できるのは、この上ない喜びと言えます。
αリノレン酸については、まだまだ研究の余地がありますので、
それ次第では、別の視点からの効果・効能も期待できそうです。

チアシードいかがでしたか。試してみる価値がある食材です。