腸チフスという病気を知っていますか?
日常生活において馴染みのない病名ですが、腸チフスは人から人へ感染する怖い病気。

腸チフスにかかる人のほとんどは海外旅行経験者です。
海外旅行なんて行ってないし関係ないと思っていても、身近にいる無自覚保菌者や回復期の患者から感染することもあります。
腸チフスの症状や予防接種を受けるべきか、海外旅行をするとき気をつけたいことなどをまとめました。

腸チフスの原因と症状

腸チフスはチフス菌に感染することで起こる急性熱性疾患で、その感染源は人に限られています。

自然の中や動物からの感染は確認されておらず、汚染された水や食べ物を介してうつり、感染者や保菌者の便にたかった虫が媒介することもあるようです。
そして、感染者のほとんどは海外旅行経験者です。

腸チフスは南アジアへの旅行者でのリスクが最も高く、他の目的地への旅行者すべてでのリスクの6~30倍です。
リスクがある地域には、東および東南アジア、アフリカ、カリブ海諸島、中南米などがあります。
パラチフスのリスクも、南および東南アジアへの旅行者の中でしだいに高くなっています。

腸チフスの潜伏期間は6~30日
疲れや倦怠感を強く感じるようになり、微熱からはじまって徐々に体温が上昇して40℃近い高熱にまで上がります。

そのほかの症状は頭痛食欲不振下痢悪寒バラ疹など。
血液検査では好酸球が消失し、好中球が優位になり白血球の減少が見られます。

好中球には異物の方に向かって進む遊走能と、異物を取込んで処理する貪食能があります。
取込まれた異物は顆粒中に含まれる酵素や活性酸素により消化、殺菌されます。

症状を感じても放置していると発症して2~3週間がたった頃、命にかかわる合併症を引き起こすこともあるので適切な治療が必要です。

旅行前に!腸チフスの予防接種

南アジアに旅行に行く前に受けておきたいのが腸チフスの予防ワクチン
ワクチンは2種類あり、短期、長期旅行にかかわらず接種が推奨されています。

Ty21aワクチン

毒性を減らした生菌ワクチン、カプセル型。
1回1カプセルを1日おきに4回服用。

4カプセルすべてを服用することで最大限の効果を発揮します。
出発日の1週間前までに服用を終える必要があるので注意。

ViCPS

筋肉注射。
0.5mlを1回注射

旅行に出かける2週間前までに1回注射します。


腸チフスの注射は痛いという噂がありますが、実際に注射後に痛みを感じる人は多いようです。

Ty21aワクチンではまれに副作用が起こることがあり、症状はお腹の不快感や吐き気、発疹などです。
ViCPSはTy21aワクチンより安全性が高いと言われていますが、頭痛や注射部位の腫れなどが起こることがあります。

また、過去に重度の全身正反応が起こった人は接種できません。

旅行に携帯できる除菌グッズ

処置をしないと5人に1人が亡くなると言われている腸チフス。
予防ワクチンの接種はもちろんですが、感染を予防するには次のようなことに気をつけましょう。

  • 生食の禁止
  • 食器洗いや歯磨きに水道水を使わない
  • 飲み水は煮沸消毒された水、もしくはペットボトルの物を飲む
  • 定期的に石けんを使い手を洗う

旅行に携帯できる便利な抗菌グッズも賢く利用しましょう。

手ピカジェル

  • これは手にすり込むとベタベタもしないですし、手が荒れて粉が吹いたりひび割れになることもなく、安心して使えます。
  • 手にはもちろんティッシュにつけて汚れを取ることにも使えます。小さいサイズでどこにも置けるのも良いです。
    ジェルなので気化するまで少し時間がかかるので、手の隅々にまで使えると思います。
  • 季節を問わず手軽に使えます。外食の時のお椅子やショッピングモールのベビーカーなど、子どもが触るものはもちろん車にも置いてあるので戻ったらすぐに使ってます。手軽に消毒できて便利??

外出先で手を洗いたいと思っても都合よく洗える場所があるとは限りませんよね。
手ピカジェルは水のいらないすり込み式の消毒用ジェルなので、ハンカチやタオルで手をふく必要もありません。

正しい手洗い方法を実践できている人は案外少ないようですが、手ピカジェルならすり込むだけで消毒可能なのでカンタンですよね。
水の衛生管理が心配な海外旅行への携帯にもおすすめです。

まとめ

  • 腸チフスはチフス菌が原因の急性熱性疾患
  • 南アジアに旅行に行く前には腸チフスワクチンの接種をしよう
  • ワクチンにはカプセルと筋肉注射の2種類ある
  • 除菌グッズを持っていると安心

腸チフスは南アジアの海外旅行者に多い病気です。
潜伏期間を経て発熱、倦怠感、頭痛などの症状が表れ、合併症を起こすと命が危険にさらされます。

旅行経験があり、症状を感じたらすぐに病院へ行きましょう。
南アジア方面へ旅行する前には腸チフスワクチンの接種が推奨されていますが、旅行1~2週間には終えておくのが必須条件です。
生水を飲まないことや定期的な手洗いが予防になりますが、感染を広げないためにもワクチンの接種は必要不可欠ともいえるでしょう。