脱水症状を起こすと体がどうなるか知っていますか?
悪化すると最悪の場合、死亡するケースもあるのが脱水症状の怖さです。

自覚症状がなく気づかないうちになっている隠れ脱水は、脱水症状の一歩手前の段階。
いずれもサインを見逃すと適切な処置ができず回復が遅れます。
脱水症状の予防法や、発症したとき正しく対処するために必要な知識をまとめました。

腕が痛くなるって本当?脱水症状の見分け方

成人のからだの6割体液が占めています。
体液とは、血液をはじめ唾液・消化液・粘液などの生命活動を維持するために必要なものの総称。
体液が体から失われた状態を脱水症状と言います。

脱水症状を起こすと、酸素や栄養素がうまく体内に行き渡らなかったり、
老廃物を排出することができなくなったり、体温をうまく調整できなくなったりするなどの問題が生じます。
治療を怠ると命にかかわることもあるので、症状に気付いたらすぐに処置を行うことが必要です。

軽度ではめまい立ちくらみ
中度になると吐き気頭痛、重症化するとけいれん意識障害を起こす恐れがある脱水症状。
脱水症状を起こした人の中には、
腕のしびれ痛みを訴える人がいますがあまり知られていないようです。

しびれからくる脱水症状は「水欠乏性脱水症」とチェックされるようです。
そのメカニズムは、体内へ送るはずの水分の供給が途絶えることによって引き起こされるとされています。
上でも触れましたが、体内の水分不足が原因で水欠乏性脱水症するというわけです。

水不足→ヒスタミンの産生が発動、強化され、ヒスタミンの司令を受ける→神経伝達物系が活発になる。
→バソプレッシン、レニン、アンギオテンシン、プロスタグランディン、
キキニンにより、下位系統を動かす。
→アレルギー、ぜんそく、慢性の痛み、消化不良(胸やけ、胃炎、十二指腸炎)リウマチ痛、腰痛、心痛、頭痛、歩行痛。

水分は飲み物以外に食事からも取り込まれているので、
食欲不振が続いているときは普段より体が水分不足になることが予測されます。
汗をかく季節や、多尿になる糖尿病などの持病がある人も脱水症状を起こしやすいので要注意です。

気づきにくい隠れ脱水は脱水症状の一歩手前

隠れ脱水という言葉を知っていますか?
隠れ脱水は脱水症状の一歩手前の状態です。

人のからだが正常に機能するためには水分が必要不可欠ですが、
汗や排泄で水分が失われ、知らないうちに水分不足になると隠れ脱水の状態に。
夏バテの原因になったり、病気の引き金となることもあります。

特に深刻な脱水症状の一歩手前で、適切な対処によって悪化を食い止めることができる「かくれ脱水」の時点で進行を止めるのが重要になってくる。

気づきにくいのが厄介な隠れ脱水ですが、規則正しい食生活睡眠時間の確保
適切な休息をとっていれば防げます。
簡単なように思えますが、実際にできている人は少ないようです。

普段の生活においては、のどが乾いたら水分を摂ることを実践する程度で差し支えありません。
体調不良のときや持病がある人、自分で水分コントロールがしにくいお年寄りや子供は、
定期的に水分を補給するよう家族が気をつけてあげましょう。

何を飲めばいいかについてですが、予防であればアルコール以外の飲み物ならなんでもOK。
何かしらの症状を感じたときは、スポーツドリンク経口補水液で効果的に水分を補いましょう。

爪でチェック!わかりやすい隠れ脱水の見分け方

放置すると危険な隠れ脱水は、進行し重症化する危険をはらんでいます。
誰でもできるを使った方法で脱水の兆候がないかチェックしましょう。


やり方は簡単です。
親指の爪先を、反対の手の人差し指と親指でつまんで圧迫して離し、
一時的に白くなった状態から血流が戻りピンクになるまで何秒かかるか計ります。
色が戻るまでの時間が3秒以上かかるようなら隠れ脱水の疑いが濃厚です。

指先には毛細血管があり、健康状態がよいときの爪は薄いピンク色をしています。
からだの水分が不足すると血流が悪くなるため、
滞った血流が回復する時間を目安にチェックできるんですね。

同時に、指先が冷たいのどが渇くなどの自覚症状がある場合は
水分補給をしながら注意深く経過を見ます。
改善がみられないときは迷わず病院に行きましょう。

脱水症状になったらどうしたらいいの?

異常を感じたら日陰に移動して衣服を緩め、
濡れタオルやうちわを使ってからだを冷やすのは対処の基本です。
脱水症状になると水分補給も必要ですが注意点があります。

気をつけたいのは、水を飲めばいいと安易に考えてはいけないこと。
汗をたくさんかくと水分と一緒にからだに必要な塩分も流出します。
そこに大量の水のみを摂取すると血中塩分がさらに薄まり、
濃度を戻そうと働いてさらに水分が排出されるのです。

脱水症状を起こした体は水分とともに塩分補給も必要としていますので、
水分補給には経口補水液が適しています。
意識障害やけいれんがある場合は誤飲を防ぐため無理に飲ませるのは避け、
すみやかに救急車を呼びましょう。

症状が改善されなかったり長引くときは内科病院へ。
病院では経過を見ながら数日かけて輸液療法で治療を行います。

脱水症状の一歩手前、隠れ脱水を防ぐには、
のどが乾いたタイミングでの水分補給を心がけることが大切です。

水分不足がわかる爪押しチェックで3秒以上かかった人は
経口補水液やスポーツドリンクを飲み、できるだけ安静にして過ごしましょう。
脱水症状は予防が大切。
高温多湿の日やスポーツ前に経口補水液やスポーツドリンクを用意しておくと安心です。

まとめ

  • 脱水症状になると、腕の痛みしびれを感じることがある
  • 放置すると危険な隠れ脱水は、脱水症状の一歩手前の状態
  • 爪押しチェックで3秒以上かかったら隠れ脱水を疑う
  • 脱水症状を起こしたら状況に応じて水分と塩分を補給する

隠れ脱水と脱水症状についてまとめましたがいかがでしたでしょうか?

自覚症状に腕の痛みやしびれがあることは覚えておきたいですね。
隠れ脱水は本人が気づかないまま進行し悪化する恐れがあるので、
熱中症の季節には爪押しチェックをするなどして水分不足にならないよう気を配りましょう。

異常を感じたらすぐに日陰の涼しい場所に移動し、
衣服を緩め濡れタオルを使うなどしてからだを冷やすのは基本の対処法。
正しい水分補給の方法も頭に入れておくといざというとき慌てずにすみます。