水族館でも展示されているクラゲ
水中を漂う半透明の美しいクラゲは悠々自適で眺めているだけで癒されますよね。
海には危険な毒を持ったクラゲがたくさんいて日本に生息しているクラゲも例外ではありません。

お盆を過ぎる頃に大量発生する印象が強いクラゲは、実は1年中海にいます。
アナフィラキシーショックで死亡するケースもある怖いクラゲの毒。
いざというとき慌てない、クラゲに刺されたときの症状や対処法についてまとめました。

クラゲに刺されるとどうなるの?症状別に見る危険度の目安

クラゲに刺された場所や皮膚が敏感な人などは症状が強く出ることがあります。
皮膚が柔らかくからだの小さな子供は重症化する恐れがあるため特に気をつける必要がありそうです。


https://twitter.com/saitamapco/status/765336358915284993


要注意なのが過去にクラゲに刺された経験を持つ人。
アナフィラキシーショックを起こして意識を失ったり、
呼吸困難になるなど命にかかわることもあるので危険です。

とはいえ、海中で刺されても、とっさにクラゲの種類を見分けられる人などそうそういませんよね。
毒の強さの目安として、刺されたときの症状を覚えておきましょう。

弱い毒性のクラゲ

  • チクチク、ピリピリとした痛み
  • かゆみ
  • みみず腫れ
  • 水ぶくれ
  • 熱を持ち軽い火傷のような症状

強い毒性のクラゲ
弱い毒性のクラゲで表れる症状に加えて、更に激しい全身症状が表れます。

  • 電気が走るような激痛
  • 吐き気
  • 頭痛
  • 倦怠感
  • 呼吸困難

クラゲは大きく分けて刺胞動物門有櫛動物門の2つのグループに分かれていて、
刺胞を持つクラゲは刺しますが持たないクラゲは刺しません。

ミズクラゲアカクラゲタコクラゲなどが刺胞動物門に属するクラゲですが、
刺されたときの症状は毒の強さや人によってさまざまです。

毒性の弱いクラゲでも、水ぶくれ火傷のような症状を起こすなんて怖いですよね。
いざというときに慌てないようクラゲに刺されたときの対処法をしっかり頭に入れておきましょう。

素早さがカギ!刺されたときとるべき行動と対処法

泳いでいる最中、皮膚に刺激を感じたらすみやかに陸に上がるのが鉄則。
クラゲに刺されたら一刻も早くその場を離れることが大事です。

陸に上がったら刺された箇所を確認し、触手が残っている場合は抜きます。
二次被害を防ぐため素手で触るのは厳禁
子供が刺されたときは擦らないよう大人が気をつけてあげましょう。

次に傷口を洗います。
ペットボトルの水を使うと早いと考えがちですが、浸透圧の影響で毒が回りやすくなるため危険!
水道水も同様です。
傷口は必ず海水で洗うことも覚えておきましょう。

アナフィラキシーショックを起こし意識障害呼吸困難が見られるときは救急要請をします。
そんなときライフセーバーは強い味方です。

症状が軽度なら、かゆみ止めの抗ヒスタミン薬
炎症を抑えるステロイド剤など市販薬を塗って経過を観察します。
時間がたってから症状が現れる毒もあるため油断は禁物。
確実な治療を望むなら病院へ行きましょう。

クラゲに刺されると納豆アレルギーになるのはなぜ?

横浜に住んでいる人の中に
納豆アレルギーの人が多いという不思議な現象がありますが、その理由は?

答えは、神奈川県にはサーフポイントがたくさんあり多くのサーフィン愛好家が住んでいるから。
波を求めて海に入る機会の多いサーファーは、クラゲに刺されることも多いというわけなんですね。

クラゲに刺されると納豆アレルギーを発症する恐れがあります。
なんで納豆アレルギーなのか謎ですよね?
それは次の通りです。

クラゲもPGAを産生していてこれを使って毒針を発射するそうです。
よってクラゲに刺されるとPGAが私たちの体内に経皮的に感作されます。
したがってクラゲに刺される機会の多い人は、
PGAにアレルギーを獲得してしまっていることがあり納豆を食べるとアレルギー症状がでるのですね。
スキン・ソリュージョン・クリニック

PGAとはポリガンマグルタミン酸という物質で、納豆の中に含まれる「ネバネバ物質」です。
服部皮膚科アレルギー科

PGAは消化に時間を要するため、アレルギー反応は4〜8時間、長い時には半日以上たってから現れます。
PGAは納豆以外の食品や薬、化粧品などにも含まれているので内容成分を確認して使用する癖をつけ、
嘔吐や下痢、呼吸困難などの症状を感じたらすみやかに病院に行きましょう。

サーフィンやダイビングなどマリンスポーツをする人は、
クラゲに刺されたことによる納豆アレルギーに気をつけてくださいね。

クラゲ対策のポイントは露出を減らすことにあり

あなたがクラゲに刺されたくないなら、できるだけ肌の露出を控えることです。
サーフィンやマリンスポーツならウエットスーツを着用し、
水着の上にはTシャツや水着用レギンスを着て防ぎます。

せっかくの水着が隠れてしまうし暑いから着たくない。
そんな人におすすめなのが、日焼け止め効果もあるクラゲ予防ローションセーフシー

クラゲに仲間だと思わせ、触れても刺されない仕組みで肌を守ってくれるローションです。

もっと簡単な方法はないの?
というあなたにおすすめなのが、ドラッグストアで簡単に手に入るワセリンを使う方法。

厚めに塗れば皮膚を保護する役割をしてくれます。

これらの対策をしても100%クラゲから身を守れるか、というとそうではありません。
全身の肌を完璧に隠したり保護するのはほぼ不可能だからです。
大潮や満潮時、クラゲが大量発生する時期には海に入らないなどの対策も必要です。

まとめ

  • クラゲの毒や刺された人によって症状の現れ方が違うので注意する
  • 触手が残っていたら取り除き、刺された箇所は必ず海水で洗う
  • クラゲに刺されると体内にPGAアレルギーを獲得し、納豆を食べると発症する
  • クラゲ対策は肌の露出を減らしたり、クラゲ予防ローションなどで予防

クラゲの予防対策など知っておきたい豆知識をまとめましたがいかがでしたでしょうか。

刺されたらすぐに陸に上がりそれ以上の被害を防ぐこと、
皮膚に残った触手を素手で触ると二次被害の恐れがあることは覚えておきたい部分です。

クラゲが発生するのは海水浴の季節というイメージを長年持っていましたが、
1年中海にいることは知りませんでした。

クラゲによっては毒性の強い種類がいて、
場合によってはアナフィラキシーショックを起こし危険なことも忘れてはいけません。

刺された時の対策を心得ておくことも大事ですが、できるだけ予防に努めることがクラゲから身を守る術のようです。