胸やけは胃酸が上がってきてむかむかする病気で、
「逆流性食道炎」と呼ばれています。
吐くような不快感が感じられる病気で、日本人には少ない病気といわれていました。
しかし、最近では食生活の変化などで良く知られる病気になってきました。
男性に多いといわれていましたが、最近ではダイエットの影響で女性にも良くみられる病気です。
どうしてダイエットで逆流性食道炎にかかってしまうのでしょうか。
逆流性食道炎とは?
逆流性食道炎とはその名の通り食べ物を胃で消化中に、
胃酸や食べ物が逆流してしまい食道の方へ流れてくる病気を言います。
食道は胃酸に耐えられるような作りの器官ではないために、
胃酸が逆流してくると炎症を起こして粘膜がただれてしまったり潰瘍ができてしまう場合があります。
症状としては酸っぱい胃液が上がって来たり、胸のあたりがムカムカしたりします。
咳が出やすくなるため、ぜんそく症状を発症する場合もあるのです。
声がしわがれたりしてしまう場合もあります。
原因としては脂肪分の多い食事を摂ることで、
ホルモンが食道の筋肉を緩めてしまうため逆流しやすくなります。
加齢による筋肉の衰えや、お腹部分が圧迫されて起こる場合もあります。
肥満してしまうと胃に圧力がかかるために、逆流しやすくなるといわれています。
若くて起きる胸やけの理由
食生活が欧米化してきたために、歳よりよりも若者の方が油っこい脂肪分や
たんぱく質の多い食事を摂るようになってきました。こ
うした食事が逆流性食道炎を増加させる要因の一つといわれています。
また過度のダイエットのために嘔吐を繰り返して食べ物を摂取しないようにしていると、
吐き癖がついてしまうためにこの症状が自然と出るようになってしまいます。
胸やけでも吐くと楽になってしまうためにそれを繰り返してしまう恐れもあるのです。
こうした食循環が続くと、逆流性食道炎へと進んでしまいます。
またダイエット中は栄養が偏りがちになり、カルシウムが不足してしまう場合もあります。
カルシウム不足は将来の骨粗鬆症を引き起こしかねない要因になりますので、
将来この逆流性食道炎に進行してしまう場合もあります。
若いからといって無理なダイエットをしてしまうよりは、
将来を見越して健康的な食生活を行う方が美しく生きていくために必要といえるでしょう。
胸やけを治すための簡単な解消方法
胸やけを感じたら、水分を取って胃液が逆流するのを洗い流すのが効果的といわれています。
すぐに水を飲むことで、胸やけを抑えることができるのです。
手元に水がない場合は唾液で解消することができます。
唾液は消化を助けて口臭も除去してくれる働きがあります。
胸やけが生じたら唾液を出すようにすれば、ある程度防ぐことができます。
胸やけしやすい食べ物がありますので、この食べ物を食べた時には気を付けると良いでしょう。
まず肉類です。肉を消化するためには胃酸がかなり必要になりますので、
胸やけが生じる原因になります。
また消化されるまで時間がかかりますので、胸やけが出る可能性が長い食べ物でもあります。
次にオレンジなどの酸性が強い食べ物です。
オレンジなどは胃酸の濃度を高くしてしまいますので、胸やけしやすい食べ物といえます。
コーヒーなどのカフェインが含まれるものも、胸やけがしやすいものといわれています。
特に空腹時に飲むことは避けるようにしましょう。
ダイエットで胸やけしないために
ダイエットで食事制限などを行っていると、必要な栄養素が体の中に入ってこないことになります。
特にカルシウムが足りていないと、将来骨粗鬆症になる恐れがあり
背中が曲がり逆流性食道炎になりやすくなります。
またダイエットのためにオレンジなどの特定のものを空腹時に食べることで、
胃酸が増えて逆流性食道炎になってしまう場合もあります。
現在から将来まで健康的で美しく生活していきたいのであれば、
食事制限や吐き戻しなどの無理なダイエットをしないようにしましょう。