日食は、とても神秘的な現象のひとつですよね。
日食がある日には、ニュースなどでも取り上げられるほどです。
でも、日食にはいくつか種類があるって知っていますか?
日食の中でも見る機会が多い、部分日食について詳しくご紹介していきます。
また、日本で見られる部分日食の予定についてもチェックしてみてください。
部分日食とは?
日食はよく耳にするとは思いますが、部分日食という言葉を聞いたことはありますか?
部分日食とは、太陽の一部分どこかが欠けて見える日食です。
ただ、部分日食には様々種類があって、例えば太陽が三日月のように欠けているもの
も部分日食ですし、太陽がほんの少し欠けているものだって部分日食です。
逆に、太陽が細くほぼ欠けているようなものでも部分日食なのです。
部分日食は他の日食と違う?
そもそも日食は、太陽、月、地球がある条件のもとに起きる現象です。
まず太陽、月、地球の位置の確認ですが、地球は太陽のまわりを公転していて、
月は地球のまわりを公転しているという位置関係にあります。
この太陽と月と地球が、一直線になった時に日食という現象が起きるのです。
これは、太陽と地球の間に月が並ぶことで、太陽に月がかさなり太陽が隠されてしまうのです。
太陽が隠された部分が見えなくなることが日食なのです。
部分日食も他の日食も基本的な原理は一緒ですが、その日食の仕方によってその名前が違います。
部分日食は先ほどもご紹介した通り、太陽のどこか一部でも欠けていればそれを部分日食と言います。
太陽が全て隠れてしまっているのが皆既日食という現象です。
さらに、月が太陽全てを隠せず太陽の中心だけを隠して指輪のようになっているのが、
金環日食といわれるものなのです。
皆既日食や金環日食が見られる機会は少なく、
それに比べると部分日食の方が見える機会が多いのが特徴です。
日本で部分日食が見られる予定は?
では、そんな部分日食が日本で見られるのはいつなのでしょうか?
2016年以降で見られる部分日食は
- 2016年3月9日
- 日本全国で見られます。
- 2019年1月9日
- 日本全国で見られます。
- 2019年12月26日
- 日本全国で見られます。
- 2020年6月21日
- 日本全国で見られます。
- 2023年4月20日
- 九州・四国地方で見られます。
- 2031年5月21日
- 南西諸国で見られます。
- 2032年11月3日
- 日本全国で見られます。
- 2042年10月14日
- 鹿児島県と沖縄県で見られます。
- 2046年2月5日
- 日本全国で見られます。
- 2047年1月26日
- 日本全国で見られます。
- 2049年11月25日
- 日本全国で見られます。
この中でも特に2020年6月21日の部分日食は大規模な部分日食になります。
このようにして見ると少ないな、と思うかもしれませんが、2050年までに皆既日食や
金環日食はあわせても」あと4回しか見られないことを考えると、部分日食の方が
遭遇しやすい現象なのです。
部分日食を見る時の注意点
月食とは違い、日食を見るときにはいくつかの注意点があります。
それは部分日食だけではなく他の日食を見るときも同様なので、
見方の注意点をチェックしておきましょう。
注意点1 肉眼で直接見る
月食はそのまま肉眼で直接見ますが、太陽の光はご存知の通り肉眼で直接見れば
視力に関わる問題が起きる可能性が高いです。
例え1〜2秒だとしても絶対にやってはいけません。
注意点2 望遠鏡や双眼鏡で見る
望遠鏡や双眼鏡で太陽を見ると、そこに太陽の光または熱が集まってしまいます。
そのため、より強い光を見ることになるので絶対にやってはいけません。
注意点3 サングラスで見る
サングラスならいいだろう、と思う人が多いようですが、
サングラスでも直接見てはいけません。
肉眼で見るよりもまぶしさはなくなるので大丈夫と感じてしまいますが、
知らず知らずの内に網膜を傷つけてしまっていることもあるので注意しましょう。
見るためのサングラスを用意してみるようにしましょう。
まとめ
部分日食は、太陽が一部分でも欠けている日食のこと。
皆既日食や金環日食よりも見る機会が多いものなので、
見る機会があれば一度見てもいいかもしれません。
場所やその時によって形が違うという楽しみもあります。
ただし見るときには、必ず日食グラスを使い肉眼やサングラスなどで見ることはないようにしてくださいね。